肌寒くなると、ふわふわ・もこもこ素材に気持ちが和みますよね。植物もそんな葉を見つけるとほっこりします。丸くて白い綿毛がついた「オレガノ・ディクタムナス」を見つけましたよ。
丸葉の綿毛とピンク色の花が愛らしい「オレガノ・ディクタムナス」
(11月中旬 横浜)
別名「ディタニーオブクリート」とも呼ばれています。オレガノといえば、ケントビューティーが有名ですが、そちらは綿毛がついていません。ケントビューティーと比べると成長がゆっくりですよ。
このオレガノ・ディクタムナス。実は私は園芸店で7月にポット苗で見ているのです。その時は可愛らしいガクをつけていました。
<オレガノ・ディクタムナス>7月頃の様子
上画像の薄い緑色のお花のように見える部分は、ガクです。ちょっとピンボケしちゃいましたが。ここからピンク色の小さな花が咲くんですよ。これがまた何とも愛らしいのです。
▼花の様子
[花言葉]輝き、財産、富、自然の恵み、あなたの苦痛を除きます
[開花時期]7月~8月
[形態など]多年草・カラーリーフ
※花言葉は色や種類で違います。ここでは代表例を記載しています。
秋冬の寄せ植えを明るくしてくれる存在
このオレガノ・ディクタムナスを使った寄せ植えをこの秋にいくつか見つけました。街路樹に面したお店です。夏場は蒸れやすいので管理が大変ですが、冬場は乾燥しやすいので扱いやすいのではないでしょうか。
(11月中旬 横浜)
(11月中旬 横浜)
まるで、キーンと霜がついたような色合い。コロンとしていて可愛い。秋冬の寄せ植えは春のような華やかさよりも、シックで落ち着いた雰囲気にすることが多いですよね。
組み合わせによって暗くなりがちですが、銀色の葉があると一気に雰囲気変わるものです。オレガノ・ディクタムナスはほふく性(茎が地表面に沿って横に伸びる)なので、鉢のエッジに植えておくと良い感じに馴染んでくれます。
ロックガーデン(岩や石を配置した庭園のこと)向きですね。
クレタ島で飲まれているハーブティー
ところで・・・オレガノは「オリガヌム類」「マヨラナ類」「アマラクス類」に分けられるのですが、ディクタムナスは「オリガヌム類」でお花を観賞する分類になります。
食用の分類ではないのに、なんとクレタ島ではハーブティーとして販売されているのですよ。わざわざ商品化されているのですから美味しいのでしょうか。
ヨーロッパでは古くからハーブとして使われているので、オレガノの効能のためかもしれませんね。頭痛やリマウチ痛、生理痛軽減、消化機能を高めるなどの効能があるようです。
私はまだ出会ったことが無いのですが、日本でもどこかで販売されているのでしょうか。
リッチな花言葉の中に「あなたの苦痛を取り除きます」がありますが、ハーブの効能から来ている可能性もありますね。いちど味わってみたいです。