雪が降るような寒い日、球根の新芽を見つけると嬉しくなります。愛犬との散歩中、落ち葉の隙間から可愛らしい水仙(スイセン)の花を見つけました。春はもうすぐですね。
寒い冬に咲く健気な「水仙(スイセン)」
(横浜市 1月)
私の地域では、成人式前後から水仙(スイセン)が目立つようになります。密集して咲いていると、なんとも良い香りがして、あぁ春がすぐそこに来ているんだなと感じたりして。
私が撮影した以下画像は「ニホンズイセン」。房咲き(フサザキ)のスイセンです。美しくスッと背筋を伸ばしているのに、どこか恥じらいがあるような健気さ。日本人の謙虚さを感じて好きです。
<二ホンズイセン>
[花言葉]自己愛、神秘、私のもとへ帰って(黄色)
[開花時期]11月~4月(種類や地域による)
[形態など]球根
※花言葉は色や種類で違います。ここでは代表例を記載しています。
水仙の見頃は品種により色々
水仙(スイセン)は秋植え球根で、冬から春にかけて咲くお花。品種によって開花が数か月違いますよ。例えば、上画像のニホンズイセンは12月~1月頃が見頃。八重のマウント・フッドは3月頃からが見頃です。
水仙は遅い開花の品種でも、4月頃には見頃が終了。その頃になるとチューリップが咲き始めます。例えば1つの鉢植えに、ミニ水仙とチューリップをダブルで植えておくと、長い間球根のお花を楽しめます。ムスカリを忍ばせておくのも良いですね。
シンプルに水仙だけを楽しみたい!という場合、お好きな品種を混ぜて植えるのも良いし、市販の水仙ミックス球根で植えるのも良いと思います。
水仙は美しい青年神「ナルキッソス」の生まれ変わり
古くから人々を魅了するスイセンですが、ちょっと悲しいお話がありますよ。「ナルシスト」の由来があるお花です。
ギリシャ神話より。美しい青年の神「ナルキッソス」が、水面に映った自分に恋してしまいます。叶わない恋に疲れ、息絶えた場所から水仙が咲いたというお話。「ナルシスト」の言葉の語源になっています。
絶対に叶わないところが悲しいですよね。ナルシストの解釈は色々ありますが、日本で一般的に使われているのは「自己愛」でしょうか。
ナルシシズムを呈する人をナルシシスト (narcissist) と言うが、日本においてはナルシスト (narcist) という言葉で浸透している。(中略)
語の由来はギリシア神話に登場するナルキッソスである。ナルキッソスはギリシアの美しい青年で、エコーというニンフの求愛を拒んだ罰として、水たまりに映った自分の姿に恋するという呪いを受けた。
彼はどうしても想いを遂げることができないので、やつれ果てスイセン(narcissus)の花になってしまった。
水仙(スイセン)は色や姿が豊富
水仙(スイセン)色々な品種があります。英国英国王立園芸協会では一万を超える品種が登録されているそうですよ。
いちばん馴染みがあるのは、ラッパ咲きのスイセンでしょうか。上画像のニホンズイセンよりも大きいです。そのほか八重・オレンジ・白・黄色・・・。色・姿どちらも豊富です。奥が深いですね!
▼ラッパ咲きスイセン
▼色や姿が豊富
鉢植えでコンパクトに愛らしく
コンパクトに鉢植えで楽しみたい場合、ミニ水仙も良いですね。丈が20センチ前後で、他のお花との組み合わせもしやすいです。
ティタティタ(テタテート)、ナルキッスス・バルボコディウムがおすすめです。園芸店でも取り扱っている事が多いので、秋になったら球根をチェックすると良いですよ。
ナルキッスス・バルボコディウムはニラの葉と似ているので、誤って食べないように注意しましょう。毒性があります。
▼ティタティタ(テタテート)
▼ナルキッスス・バルボコディウム
冬から春にかけて、明るい色で咲くスイセンのお話でした。これから秋に植えた球根が芽をだしますね。待ち遠しいです。
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