散歩道では時々大株になったノースポールを見かけます。春になり、お花を沢山つけた姿はこんもりと丸くて可愛らしい。放射線状に枝を付けています。
ノースポールは花壇で人気の一年草
愛犬との散歩道は階段や坂道が多い場所です。先日は少しルートを変え、大きなマンションの横へ。すると階段付近に簡単な花壇が出来ていました。
▼階段の横に段々に仕切られた花壇
(4月上旬 横浜市)
近づいてみると、見事に咲いたノースポール!柔らかな春の日を浴びて伸び伸びです。
名前の由来は、株全体を白く覆うように花を咲かせる様子が北極(ノースポール)の真っ白な大地を連想させることからだそうですよ。
▼愛犬とノースポール
(4月上旬 横浜市)
秋にタネまき、関東では防寒せずに冬越しできる
ノースポールは比較的寒さに強くて、こぼれたタネでも増える植物です。パンジー、ビオラと並んで親しみやすいお花。園芸店まで行かずとも、スーパーの店頭でも苗を見かけることがあります。
公共の場でもよく見かけるお花なので、あまり新鮮味が無いかもしれませんが、じっくり近くに寄ってみると感動しますよ。真っ白な花びらがパッ!と手を広げたように咲く姿に元気をもらいます。
太陽を向いて、背伸びをしているように咲いています。
<ノースポール>
(4月上旬 横浜市)
[花言葉]誠実、冬の足音、高潔
[開花時期]11月~6月
[形態など]一年草
※花言葉は色や種類で違います。ここでは代表例を記載しています。
マーガレットとの違い
「好き」「嫌い」「好き」・・・と恋占いをする、あのマーガレットと間違えやすいですね。同じキク科でよく似ています。
マーガレットの花は、もう少し細くて華奢な感じ。葉は深い切れ込みがあるので、葉で区別するのも分かりやすいかもしれません。ノースポールの葉は菊のような形で緑色です。
▼マーガレットの花
普段見慣れたお花でも、ちょっと足を止めて眺めることで発見がありますね。植物はどんな状態になっても黙ってそこにいて、自分の美しさを主張することがありません。
私たち人間は誰かと比較したり、こうあるべきだと主張したり。無駄な消耗をしているように感じています。
植物の色や姿の美しさの理由は「子孫をふやす」ため。媒介者(虫や風)に手伝ってもらうため。動けないのにちゃんと繁栄手段を持っています。
このノースポールの蜜の部分も、虫が運びやすいように丸くなっていますね。花びらは羽を休ませたくなるような白くて柔らかいクッション。私も小さくなって花の中に座ってみたいです。
そんな事を思いつつ。上を向いて輝いている姿に感動した春の散歩でした。