私の地域(横浜市)では、桜のつぼみが膨らんだ頃にユキヤナギが咲き始めます。5枚の小花がとても可愛い。名前の通り、枝いっぱいに咲く姿や散った様子は雪のようです。
ユキヤナギは春を告げる落葉低木
(3月中旬 横浜市)
ユキヤナギは寒さや暑さに強い低木なので、公共の場所によく植えられていますね。このお花が咲くと、あぁ春が来た!と思います。
綺麗だけれど、ユキヤナギは鉢植えには向きませんね。花びらが沢山散る事、低木といえども条件が良ければ2m近く成長します。
ユキヤナギを美しく咲かせるには剪定が大事
成長する植物でも、剪定して管理すれば鉢植えOKな植物もありますが・・・個人的にはこの「剪定」が鉢植えでは大変に感じます。
ユキヤナギは垂れた枝先の長い穂に咲きます。秋に伸びた枝の先に花芽が付くので、花が終わった5月頃に剪定しなければいけません。細い枝や枯れた枝を取り除き、数年に1度は地際で刈り込む事で花付きが良くなるようですね。
剪定を怠ると太くてゴツゴツした枝になってしまったり、混みあって虫もつきやすくなってしまいます。「ユキヤナギアブラムシ」なんて名前までついたアブラムシもいるくらいですから、風通し良く剪定することは必要です。
アブラムシはウイルスを媒介する厄介な生き物ですから、極力避けたいところ。剪定や管理を考えると、やはり地植え向けですね。
<ユキヤナギ>
(3月中旬 横浜市)
[花言葉]愛らしさ、賢明、静かな思い
[開花時期]3月~5月
[形態など]落葉低木
※花言葉は色や種類で違います。ここでは代表例を記載しています。
この白いお花、コデマリと似てますよね。調べてみたらやはり同じ属でした。ユキヤナギは粉雪、コデマリはもっさりとした重たい雪が降ったようなイメージでしょうか。
▼コデマリと同じ属
ピンク色のユキヤナギ・赤花品種(ベニバナユキヤナギ、ピンクユキヤナギ、アカユキヤナギ、フジノピンキーなど)も可愛い
ユキヤナギは白!というイメージが強いですが、最近は、上画像のような赤花品種のユキヤナギも流通しています。ご覧になったことありますか?
梅や桜と一味違う雰囲気で可愛らしいのです。
ピンク色のつぼみから白っぽく変化
赤系品種といえども、濃いピンクや赤色ではありません。
つぼみは濃いめのピンク色、咲くと白っぽくなります。この色変化が何とも健気。花言葉通り「静かな思い」といった控えめなピンク色ですよね。お庭にユキヤナギを検討されている方は、赤系品種も温かみがあって良いかもしれません。
詳しく御覧になりたい方は赤花品種のユキヤナギへどうぞ。流通期間は限られていますが、販売店の在庫をチェックできます。
ユキヤナギの枝物(切り花)を長く楽しむには
(3月中旬 横浜市)
ピンク色でも白色でも、お庭で楽しめたら良いけれど・・・そうもいかない事もありますね。切り花のユキヤナギは花もちが良いので、花瓶で楽しむのも良いかもしれません。
切り花は周年流通していますが、お正月のお花が終わった頃から3月くらいまでが最盛期。春を告げる花として人気です。
切口に割り込み、鮮度保持剤で長く楽しむ
花瓶に入れたユキヤナギは一週間くらい花持ちします。ただ・・・私も購入した事があるのですが、床に花びらが散るのが大変でした。散っても良いわ!という場所に置くのが良いと思います。
お花屋さんで購入した枝をそのまま花瓶にさすよりも、水切り(切り口に割り込みを入れる)をして、鮮度保持材(切り花延命剤)を使うともう少し長く楽しめます。
春を告げる一枝をお部屋で楽しむのも素敵ですね。