愛犬と散歩中、ひときわ輝く星の形をしたハナニラ(イフェイオン)と出会いました。春のおとずれを告げるお花で可愛いのですが、葉を切るとニラのかおりがします。食用でしょうか。
春に咲く星・ハナニラ(イフェイオン)
(3月中旬 横浜市)
梅のお花が咲くころ、茶色の地面から明るい色の雑草が出てきますね。そんな雑草達の中に、ひときわ輝くのがハナニラ(イフェイオン)。
ハナニラの種類はいくつかあり、11月ころから咲くもの、3月ころから咲くものと別れています。明治時代から日本にある馴染みのお花で、和洋どちらにも合いますね。上画像の真っ白なハナニラはよく見かけるので、おそらく「イフェイオン・ユニフローラ」だと思います。
<ハナニラ>イフェイオン・ユニフローラ
(3月中旬 横浜市)
[花言葉]別れの悲しみ、耐える愛、恨み
[開花時期]11月~4月
[形態など]球根
※花言葉は色や種類で違います。ここでは代表例を記載しています。
真っ白なハナニラが多い中、気をつけて散歩していると、ぷっくりした薄いブルー色にも出会います。以下はおそらくロルフ・フィードラー。
▼愛犬と大株ハナニラ(ロルフ・フィードラー)
(3月中旬 横浜市)
何年もここで育っている様子。上画像は道路沿いの小さな公園の一部です。
ハナニラは植えっぱなしでも大株になってくれる球根です。乾燥に強くて雨水だけでOK。虫も病気もかかりません。お手入れがかからないので植えられているのでしょうね。
ただ・・・香りがニラそっくり。特に彫り上げたり葉を切ったりしたときですね。我が家の庭にもあるのですが、球根を取り出してみるとニラの香り。食べられるのでしょうか。
食べられる花ニラ、食べられないハナニラ
私が出会ったハナニラは、匂いこそニラですが観賞用で食べられません。有毒性があるようですよ。下痢を起こしてしまうとのこと。
ところが、インターネットで「花ニラ」と検索すると以下の野菜と混ざって出てきます。
▲これは食べられます。ニラですから。
呼び名と香りが同じなので誤食しないよう注意しないといけませんね。
お花の名前はカタカナで記述されている事が多いので、観賞用を探す場合はカタカナで「ハナニラ」と検索してみるのも良いですね。中には観賞用でも「花ニラ」と表現しているサイトもありますから、イフェイオンで検索すると野菜とは区別されるので更に分かりやすいです。
同じハナニラでも、野菜と観賞用で姿は違う
実際に屋外で出会った時、野菜の花ニラと観賞用のハナニラ(イフェイオン)とは葉も花も違うので区別は簡単だ思います。
観賞用のハナニラは、星形の花びらが特徴的ですよね。クリスマスツリーのてっぺんに付ける、この星。
プリザーブドフラワーFine|アイアンスタースタンド星モチーフ
クリスマスツリーのてっぺんに、なぜ星がついているのだろうかと思っていたけれど、これはベツレヘムの星とも呼ばれているそうですよ。キリストが誕生した事を知らせた星です。
ベツレヘムの星・クリスマスツリーの星
ベツレヘムの星
キリストがベツレヘムで誕生した直後、東の国で誰も見たことがない星が西の空に見えた。3人の博士、すなわちカスパール・メルヒオール(メルキオールとも)・バルタザールらは、ユダヤ人の王が生まれた事を知り、その星に向か
って旅を始めた。
(3月中旬 横浜市)
イヌフグリの小さな青色と一緒に、スッと首を伸ばしたハナニラがとっても可愛い。こうして見てみると、一番星のようにも見えてきます。
ベツレヘムの星と呼ばれる花はハナニラ以外にもある
ハナニラの他に、オオアマナもベツレヘムの星と呼ばれているんですって。
▼オオアマナ
オオアマナは黄色やオレンジ色があるようです。どちらにせよ、遠くからひときわ輝く星のよう。季節の訪れを知らせてくれるお花といえますね。