夏の終わりころから秋明菊(シュウメイギク)の蕾が膨らみはじめると、そろそろ秋だなと感じますね。虫の音色も変わったころに、ピンク色の秋明菊に出会いましたよ。
秋の風物詩。秋明菊(シュウメイギク)
(10月上旬 横浜市)
私の自宅でも白い秋明菊が毎年咲いています。茶色くなった葉を取り除く程度のお手入れで、毎年必ず咲いてくれるので嬉しい存在。地植えは環境が合えば自然に増えますよ。
実は我が家の秋明菊は頂き物です。園芸の仕事をしていたときに、ご自宅を解体されるご夫婦より分けていただいたのです。植物好きのご夫婦がお庭で色々と植物を育てていたのですが、マンション移住のためにお庭の苗を整理するとのこと。秋明菊は地下茎で伸びて沢山増えるので引き取りが無く、処分するしかないねと話していたところでした。
あのまま解体されて処分されないで良かった・・・。秋明菊やご夫婦の「淡い思い」を引き継いでいる気持ちです。優しいご夫婦の幸せのお裾分けが根付いて何年も育っていますよ。(「淡い思い」は花言葉。)
我が家のように白い秋明菊はよく見かけますが、愛犬との散歩でピンク色の秋明菊と出会いました。最近はピンク色や八重も見かけるようになりましたね。
<秋明菊(シュウメイギク)>
(10月上旬 横浜市)
[花言葉]忍耐、淡い思い、薄れゆく愛、多感なとき、耐え忍ぶ恋
[開花時期]8~11月
[形態など]多年草
※花言葉は色や種類で違います。ここでは代表例を記載しています。
かわいく並んで咲いていましたよ。
(10月上旬 横浜市)
愛犬と一緒に撮影した画像の場所からすぐ近くに、小さく並んで咲いている秋明菊を発見。可愛らしかったので画像におさめました。きちんと並んでいる様子から、増えた株を移植したのだろうと思います。
地下茎で伸びるので、地植えすると「こんなところから!?」と思うような場所から顔を出して増えるのです。以前、我が家の秋明菊を間引くために、根を引き抜こうとしたのですが彫り上げられませんでした。どこまで伸びているのだろうと思う長さ!生命力旺盛ですね。
秋明菊(シュウメイギク)は菊ではなく、アネモネの仲間
秋明菊の名前で「菊」という言葉が使われていますが、実は菊では無いようですね。キンポウゲ科のアネモネの仲間です。アネモネは春に咲きますが姿形が良く似ています。そして、お花に見える部分は花びらではなくて、萼片(がくへん)です。
茎が細くて、ゆらゆらと優しく揺れて咲きますよ。鉢植えでも育てらますから、一鉢を丁寧に愛でながら秋を感じるのも良いですね。