愛犬アポロと散歩中、綺麗な「カンツバキ」に目が止まりました。私の地域では12月になると、カンツバキがちらほら咲きはじめます。寒い季節の赤い色は温かみを感じてほっとしますね。
冬の赤い花「カンツバキ」
(12月中旬 横浜市)
[花言葉]謙譲・愛嬌・申し分のない愛らしさ
[開花時期]11月~2月
[形態など]中低木
季節を感じるお花は、愛犬との散歩で出会うことが多いです。犬は地面の匂いを気にして思わぬところで立ち止まります。
カンツバキは1枚ずつ花びらが散るところが美しいですね。地面に落ちても、美しさはそのままに。ゆっくりと赤い色が土の色に変化していく過程も綺麗です。
花びらの下で暖をとる虫も居るでしょう。やがて花びらが土に変わり、何かの命に繋がるんでしょうね。花びらが散るのには意味があるんだと思います。
全てに無駄がない。寒さの中、何も言わず風に身をまかせ次の命を繋ごうとするとは、強いなと思います。
出会ったお花は「カンツバキ」だと思うのですが、「サザンカ」かもしれません。よく似ているので、違いを調べてみましたよ。
カンツバキとサザンカの違い
もともと姉妹なので見分けが難しいです。仕立て方によってどちらにも見えるようにも出来てしまうようですね。色々調べましたが別モノとして見るのは無理だそうで、あえて言うなら、カンツバキの方が少し丸みがある葉のようです。
覚え方としては・・・寒椿の「寒」→「寒くて丸まる」と、寒さで丸くなる姿を連想させて覚えるのはどうでしょうね。
種類も多いですし、正直なところ葉を見ても見分けがつかないです。もう少し詳しくご覧になりたい方はこちらへ
ツバキも似てますよね。ポトっと首から落ちる散り方をするのがツバキ。花びらで散るカンツバキ・サザンカとは、そこが大きな違いですね。
首から落ちるので「死を連想させる」ことから縁起が悪いと聞きますが、でもそれは最近の説だそうですよ。
ツバキは本当に縁起が悪いのか
江戸時代には江戸の将軍や肥後、加賀などの大名、京都の公家などが園芸を好んだことから、庶民の間でも大いに流行し、たくさんの品種が作られた。茶道でも大変珍重されており、冬場の炉の季節は茶席が椿一色となることから「茶花の女王」の異名を持つ。
茶席でツバキとは風流です。冬にパッと赤い1輪を愛でながら頂くお茶は格別でしょうね。ひとつの命と向き合い、その瞬間にしか出会えない対面をするのです。まさに一期一会ですね。
ツバキは冬でも常緑で、日陰でも花を咲かせるので重宝されてきたそうです。首からポトッと落ちたお花は美しい和風庭園に合いそうです。
人の解釈はおもしろいですね。